天地の神のまつり方

 


はじめての神棚
ー 天地の神のまつり方 ー


はじめての神棚
ー 天地の神のまつり方 ー

目次

その1.神棚とは?

神棚とは、家の中で神さまをお祀りする場所のことです。神棚の役目は、神さまへのお願いをしたり、お礼を申しあげたり、お供えものをしたりなど神さまとの交流を行うこと。

天地の神へはどこから拝んでも届きますが、神棚はその要となるところ。自宅に神棚をお祀りすれば、神さまとの間柄はより深くなり、相応のお守りを受けられます。

その2.神棚をお祀りする時期

神さまを自宅にお祀りするタイミングは、神を心に定めたとき、神のおかげを受けたとき、願いが成就したときなど。真心から自宅に神をお祀りしたいと思ったときが最良のタイミングです。しかし、金銭的にきびしいときに無理をして祀るよりも、おかげを受けてふところに余裕が出来たときに祀られるのを神さまは喜びます。

お祀りする日は自分の都合のよい日が吉。「大安はよい、仏滅はわるい」などの縁起を気にする必要はありません。

その3.拝む目当て

一般に自宅で神さまをお祀りするには、神社で授与される神札を御神体(神が宿るもの)として祀ります。しかし、天地の神は「天」と「地」そのものが御神体なので、神棚に御神体は祀りません。その代わりに、拝む目当てとして神鏡や御幣をお祀りします。

天と地の間に住む人は、天地の神の御神体の中に住むのです。目には見えなくても神の中を分けて通っているようなもの。よって一心を立てれば壁や柱を目当てにしてもおかげは受けられます。

その4.お祀りする神

お祀りする神は、天の神「日天四月天四」、地の神「鬼門金乃神」の三神。これをあわせて「天地金乃神」と奉斎します。一般に神さまをお祀りするには、天照皇大神、氏神、崇敬神社の三社をお祀りしますが、天地金乃神さまをお祀りする時は、他の神とは別にお祀りすることをお勧めします。

その5.神棚をお祀りする場所

一般に神棚は、東か南向きで、人の目線より高い場所に祀るのがよいと言われますが、天地の神さまをお祀りするには、方角や高さ、何階にお祀りすればよいかなどを気にする必要はありません。自分がお祀りしたいと思う場所、生活に差支えがないところに、まごころこめてお祀りするのがよいです。

スッキリと壁に掛けてお祀りしてもいいし、和室の床の間に八足案でお祀りするのもよいでしょう。棚の上にお祀りしてもいいですし、家の使い勝手がよく、拝みやすい場所や祀り方が理想です。

また、二階に人が通るマンションなどの場合「雲」を天井に貼り付けたり、雲板を設置しますが、天地の神をお祀りするには不要です。人が上の階を通るのなら、「家の都合のため人が上を通りますが、お許しください」と一言ことわるとよいです。人は生まれてから死ぬまで地の神の上を通るのであります、丁寧に断りおけば神もとがめはしません。

その6.祭り日と縁日

ご縁日、祭り日とは神に心を向けて過ごす日です。月々のご縁日と祭り日を忘れぬように慎んで過ごせば、神の恵みを受けられます。

「きもん金神」のご縁日は、毎月の21日と22日。
「月天四」のご縁日は、毎月の23日。
「日天四の」ご縁日は、毎月の24日。
「金光大神」の祭り日は毎月の9日と10日です。

正月は気を引き締め「良い一年になるように」と神さまに願う節目ですが、祭り日やご縁日もちょうどそのような心に似ています。気が緩んでも、月々の祭り日を慎んでむかえることで心がシャンと締まるのです。

月々の縁日や祭り日には、新たな心がけをして、榊やお神酒、野菜類、おなます、魚類などをお供えするとよいでしょう。節が多い竹は折れにくいように、祭り日やご縁日という月々の節を大切にすれば繁昌します。

その7.お祀りする心得

・天地の神は穢れを嫌わない

「死」「出産」「月経」などの死や血に関することを穢れ(けがれ)とよび、神はこれを嫌うと考えられます。そのため、身内の死後49日の間は、お供えものを下げて神棚に半紙をはって神棚封じをしたり、出産後30日や月経中の女性は神に接してはいけないとされます。

しかし、天地の神は穢れを嫌わぬ神なので、喪中、産後、月経中でも平常どおりに接してかまいません。大切な人が亡くなればその方の立ち行き、産後は母の体の丈夫と子の発育など願うことはたくさんあるはずです。地の神はむかしから汚いものばかりかぶっている神。身が穢れているからという理由で神さまと距離を置く考えは不要です。

・柔軟にお祀りする

神さまをお祀りするのに、あまりに堅苦しくすると長くつづきません。8合の敬いでも、1升の敬いでも長く続いていくことがなによりも大切です。

例えば、神さまに接するときに、かならず正装に着替えて口をすすいで手を洗って拝まなければいけないとすれば、忙しいときには差支えができます。作業着でも寝間着でもボロ着でも、かまわず拝むようなカジュアルな向かい方がよいです。

一度ガチガチにしてしまえば、何もかもガチガチにしなければおかげが受けられなくなります。あまり堅くならず真心をもって柔軟にお祀りするとよいでしょう。

・家族と不和ができぬように祀る

神のある暮らしは、家の中が和合を第一にせねばなりませんので、神さまをお祀りすることで家族とのあいだに不和ができてはいけません。

例えば、夫が神さまを拝むのを嫌うようであれば、無理に神さまをお祀りすれば不和ができます。そのような時は、ひそかにして神をお祀りするのがよいでしょう。

形はなくても心で祀れば天地の神さまへと届き、また、人との差支えもできず、両方が立ちます。無理に手を叩いたり、祝詞を奏上しなくても家内に差支えがないのがよいのです。

・無理をせずにお祀りする

貧乏であったり、借金をしているのに盛大にお祀りして、後々お金がないといって苦しむ人があります。神さまは、おかげを受けて食い余りで立派にまつられるのは喜びますが、無理をして祀られては喜びません。

生活に差支えがない範囲で神さまをお祀りして、倹約を心得て家業をいさぎよく働いて、後々、神のおかげを受けてお礼の心から盛大にお祀りすれば、これが天地の神のみ心にかなうのであります。神あっての人間、人間あっての神なので、神と人とが共に栄えてはじめて神は喜ぶのです。

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