鬼門や裏鬼門の対策は効果がない?鬼門の神さまに仕える神職の回答

こんにちは、タツノトシです。
先祖から四代にわたり、「鬼門金神」へ仕えることを生業としております。

家相では、家の中心から見て鬼門の方角に台所、便所、風呂、ゴミなどの汚れたものを出す施設や玄関、車庫、門などの出入り口を建てることは凶とされます。

鬼門を犯せば家運の衰えを招き家族の病気や死亡などの災いがあるといわれ、これを避けるためにむかしからさまざまな対策が行われました。

しかし、それらの対策は鬼門や裏鬼門を悪い方角と決めつけて、臭い物にフタをするような考えであり、災厄を逃れる根本的な解決にはなりません。

なぜなら、鬼門や裏鬼門とは神の通り道であり、それを封じようと策を講じるのは神の邪魔をするような行いであるからです。

鬼門や裏鬼門を封じる考えを改めて、「どうぞ家内をお守りください」と願う心になれば家の内を神が守ってくださります。

本記事では、鬼門や裏鬼門の誤った対策とその理由、また、本当に必要な災厄を逃れる対策について解説いたします。

目次

鬼門や裏鬼門の対策は効果がない

鬼門のお手軽な対策として下記の方法が紹介されますが、これらの方法で運勢を好転させることはできません。

  • 対策①:ナンテンやヒイラギなどの木や観葉植物
  • 対策②:掃除や空気清浄機や盛り塩で清める
  • 対策③:鏡で悪い気を跳ね返す
  • 対策④:水晶やカラーで運気を上げると謳う類いの置き物
  • 対策⑤:「鬼門封じ」「鬼門除け」の守り札

順々に解説いたします。

効果がない鬼門の対策①:ナンテンやヒイラギなどの木や観葉植物

観葉植物は心が癒され、育てる喜びがありますが難を避けることはできません。

ヒイラギやアロエやサボテン等のトゲトゲは邪気を払うといわれますが、心のトゲを取り払わなければいつまでも難儀はつきまといます。

また、「難を転じて福となす」の意味を込めて南天(ナンテン)を植えますが、心の悪癖や悪い行いを改めなければ、福は来ないのです。

心のトゲや悪癖を放置したまま、鬼門や裏鬼門に観葉植物を植えて安心するのは、頭を隠して尻を隠さぬようなものです。

鬼門や裏鬼門の方角に、南天、柊(ひいらぎ)を植えても、運勢が好転することはありません。

効果がない鬼門の対策②:盛り塩や掃除や空気清浄機で清める

鬼門や裏鬼門に盛り塩を設置し、掃除をするのが良いと言われる理由は、鬼門や裏鬼門を汚すと運気が下がると考えられるからです。

なぜ運気が下がるのかというと、鬼門の神「鬼門金神」は不浄・ケガレを嫌い、これをもってくると災いをなすと考えられたからでしょう。

トイレや下水施設、台所やお風呂などの不浄水が出る施設が鬼門・裏鬼門の方角にあってはいけないと言われる由縁です。

しかし、鬼門金神は地の神であり、昔から汚いものばかりかぶっている神。「金神はケガレを嫌わぬ神」と言われます。

なので、鬼門や裏鬼門にトイレやお風呂や台所などの、汚物を流す施設をもってきても、運勢が悪くなることはありません。

盛り塩は雑菌の繁殖を、掃除はチリを取り、空気清浄機は空気を綺麗にするので気分もすっきりしますが、魂までをも浄化し災厄をよける効果はありません。

効果がない鬼門の対策③:鏡で悪い気を跳ね返す

鏡は身なりを整えるためにはよいですが、悪い邪気を跳ね返して災厄から逃れる効果はありません。

鏡と言えば、日本では昔から嫁入りのときに、鏡を持たせる風習がありました。これは天照皇大神(アマテラスオオカミ)が鏡をもって国を治めたからと伝えられます。

この鏡を持たせる理由は2つあり、一つは容姿を整えるため、もう一つは悪い顔を人に見せないように家を治めるためです。

娘が他家へ嫁げば、親がそれまでのように言い聞かせてあげることができないので、鏡を見て自分自身で言い聞かせよとの意味があるのです。

鏡を鬼門や裏鬼門に設置しても、いつもムスッとした悪い顔をしていれば災いを避けることはできません。

鏡を見て、辛い時でも人に愚痴不足をこぼさず、悪い顔を見せねば運勢はよくなります。

効果がない鬼門の対策④:水晶やカラーで運気を上げると謳う類いの置き物

運命は、家の物の配置や色で決まるのではありません。

水晶や○○の色の置き物を置けば運気がアップするといいますが、人間の運勢とは親先祖や自分自身の心や行いの積み重ねによってできるのです。

大酒大食が過ぎれば体を痛めて病気になり、嫌いな人を憎み恨めば自らも共に悪に落ち、浪費が過ぎれば金運が下がる。災難の多くは物の配置や色ではなく、心が原因です。

鬼門や裏鬼門の方角は清浄を意味する白色をベースカラーにしましょうといいますが、家族に腹を立ててばかりで腹の内が真っ黒であれば、しぜん運勢は悪くなるのです。

家のインテリアは使い勝手の良い、自分が気に入っているものを置くのが吉です。

効果がない鬼門の対策⑤:「鬼門封じ」「鬼門除け」の守り札

四門、神の門

災厄を逃れるために、神社やお寺でお祓いを受けて「鬼門封じ」や「鬼門除け」の札を祀るのは、方位を司る「鬼門金神(きもんこんじん)」へのご無礼です。

なぜなら鬼門・風門・地門(裏鬼門)・天門の四つの門は神の通り道であり、これを封じるのは方位神の邪魔をするようなものです。

鬼門金神とは、「逃げとけ、避けとけ、回っとけ」と恐れられる神ですが、一方ですべての方位を守る地の神であり、敬って接すればその広大な威徳で人を守る神です。

鬼門や裏鬼門を嫌って封じようとするよりも、神さまが家をお守りくださる方角として拝めば守護が受けられます。

金神除け(こんじんよけ)とは?金神封じや鬼門除けは不要な理由

鬼門や裏鬼門への本当に必要な災厄を逃れるための対策とは?

家相では、鬼門や裏鬼門の方角に台所、便所、風呂、ゴミなどの汚れたものを出す施設や玄関、車庫、門などの出入り口を建てることは凶とされます。

しかし、本当に災厄を逃れたいのであれば、それらを気にして下手な対策をするよりも、鬼門を守る神「鬼門金神(きもんこんじん)」へと一言、願い届けるべきです。

「建築の都合で鬼門の方角へトイレを建てることになりました。不浄物を流すことになりますが、どうぞお許しください。また、災厄は大難は小難、小難は無難にお取り払いくださり、家内中をお守りください。」

というように一心にお断り、お願いすればよいのです。

「神は正直の頭に宿る」というように、丁寧に嘘偽りなく神様へ伝えれば神はむやみに叱ったり、災厄を当てることはありません。

鬼門と裏鬼門は神の土地

地の神「鬼門金神(きもんこんじん)」は、いかなる土地や方角も平等にお守りくださります。

鬼門の方角でも草木は育ち、裏鬼門の方角にも日の光や雨の恵みがあるように、鬼門の方角も他の方角と同様に天地の神のお守りがあるのです。

その神域を人間の考えで「鬼門に門があっては邪気が入る」「裏鬼門に欠けがあっては凶相」と嫌って避けるのはおかしな話。

地を守る神へのご無礼です。

それよりも、神さまがお守りくださる尊いご地内、または方位と心得て、一言「どうぞお土地を貸してください」とお願いし、「無事に住まわせてもらいありがとうございます」とお礼を申すのが正直ではないでしょうか。

鬼門や裏鬼門を嫌わずに鬼門金神に届け申せば、いかなる人が家相が悪いと言おうが金神の威徳によってお守りがあります。

金神乃宮はweb上で受け付け、取次者が願い主の願いを神さまへ取り次ぐので、全国どこからでも鬼門金神さまへお願いできます。
また、初穂料や祈願料といったものはなく、お供えは全て真心しだいとなっています。

家相を自由にできる

家相断りを行えば、鬼門や裏鬼門に玄関や便所があろうと、
建物に張りや欠けがあろうと、凶相による作用を受けることなく、
間取りを自由に使うことが可能です。

家相断りを行えば、鬼門や裏鬼門に玄関や便所があろうと、建物に張りや欠けがあろうと、凶相による作用を受けることなく、
間取りを自由に使うことが可能です。

鬼門金神に頼んで建築が成功した実話

江戸時代、日本では建築をおこなう際に、鬼門除けの対策をするのはごく普通のことでした。特に鬼退治の桃太郎で有名な岡山県では、鬼門にまつわる話が多く残っています。

この話は、現岡山県倉敷の三村佐野という方が残された実話です。

むかし笠岡に住む男が鬼門の方角に倉庫を建てようとしました。それを見た村の人は、鬼門にあたるから止めた方が良いといいました。

男は「神も何もあるものか」と言って村人の忠告をきかず、三間に八間の倉庫を建てました。しかし、建てた倉庫はその日の夜の間に倒れてしまいます。

男は「神と根比べをする」と言って同じところに再び倉庫を建てます。瓦もふき、壁も塗り終わり「今度は無事に建てたぞ」と思いきや、倉庫は倒れてその衝撃で柱は折れ瓦は割れてしまいました。

「建てた倉庫が二度も倒れるとは、ただ事ではない」

さすがに強情な男も根負けします。男は考えたあげく「鬼門金神」をお祀りする金光大神(こんこうだいじん)のもとへ参ることを決めます。

男は金光大神のもとへ参りこれまでのことを話し、倉庫が建つようにとお願いします。

すると金光大神は、
「この大地もその他の物もみな神さまの御物であるのに、わが物である、わが金ですると思い、神さまにお願い申さずにするから叱られるのは無理もない。神さまにお願い申してご地内をお借りし、今までのご無礼をおわびして建てればさしつかえない。」と男を諭しました。

男は、この話を聞いて得心し「この度は三階建てを建て、一番上の階は神さまのお間とさせていただきます」と約束して帰り、三度目の普請でようやく倉庫が建ちました。

鬼門金神へ願い、心を磨けば運勢はよくなる

吉凶とは延々と続くモグラ叩きのモグラのようなもので、それらを一つ一つ対策するのはあまりに非現実的です。

臭い物にはフタをするよりも、臭いの元になるものを取り除くことが大切ではないでしょうか。

鬼門を司る「地の神」に願い届ければ、鬼門や裏鬼門をはじめとする方角の「吉凶」にとらわれずに自由に土地を使うことができます。

鬼門の方角にヒイラギやナンテンを植えなくても、地の神にお断りすれば自由に土地を使わせてもらえます。

方角を悪く言う心を改め、「素直に土地を貸してください」と願えば鬼門の神さまも叱ったりせずにお守りくださります。

鬼門を恐れて対策をするか、「鬼門を自由に使わせてください」と頼むか二つに一つ。どちらが正しいかよく考えることが大切です。

運命をよくするには、神に願って心を改めるのが第一であります。
徳を積むとは?徳積みを実践するために必要な情報を徹底解説

今回は以上でございます。

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