神社との相性は自分の属性で決まる?【伊勢と出雲にたずねてみた】

こんにちは、タツノトシです。
先祖から四代にわたり、神に仕えることを家業としております。

繭気属性(けんきぞくせい)の理論では、神社や人にはそれぞれ属性があり、相性の良い神社へ参拝するとご利益が倍増、願い成就しやすいといいます。

反対に、相性が悪い神社へお参りするとご利益がないどころか運気が乱れ、お参りの途中に体調が悪くなるといったことがあるそうです。

もしこれが本当ならば、相性の悪い神社には参らず、相性の良い神社を選んで参った方がよいということになります。

しかし、結論からいうとこの理論は誤りです。

実際に伊勢神宮と出雲大社におたずねしたところ、「神社に属性や相性はない」とのことでした。

神と人とのあいだに相性の良し悪しはありませんので、本心から敬えば、どんな人であろうと神のご利益を授かれるのです。

なので、神社にお参りをする際には属性の相性に左右されずに、真心でお参りください。

目次

神社との相性は自分の属性で決まる?

神社の属性と相性

繭気属性(けんきぞくせい)とは、「地・水・火・風・空」の五つの属性です。

人間はこの5つのうち、いずれかの属性を持って生まれており、「自分のもつ属性」と「相性の良い属性」をもつ神社(パワースポット)に行けば運気が上がるという理論です。

反対に、相性が悪い属性をもつ神社へ参れば、願いが不成就になったり運勢が悪くなるといいます。

自分の属性を診断する方法

繭気属性(けんきぞくせい)は、生年月日と血液型で調べます。
1987年2月11日生まれのAB型の人を例ととして実際に見てみましょう。

STEP
生年月日(西暦)を1ケタずつ足し、和が1ケタになるまで繰り返します。

例)1987年2月11日生まれの場合、
1+9+8+7+2+1+1=29
2+9=11
1+1=2

STEP
血液型別にあてはめられた数字をSTEP1の和に足します。

A型は1 、B型は2 、AB型は3 、O型は4
例の場合AB型なのでSTEP1の和に3を足します。
2+3=5
※この和が2ケタになる場合はもう一度、1ケタずつ足します。

STEP
最後の1ケタになった数字が持って生まれた属性です。

地=1・6、水=2・8、火=3・7、風=4・9、空=5
例の場合5だったので空属性です。

自分に合う相性は?

神社との属性の相性

画像は繭気属性(けんきぞくせい)の相関図です。隣り合う属性との相性は悪く、同属性と対角線上にある属性との相性は良しとされます。

例えば、自分が持つ属性が「空」だとすると、地・風との相性が悪く、空・水・火との相性は良いということになりますね。

属性の相性の早見表

属性良い相性悪い相性
地・火・風水・空
水・風・空地・火
火・地・空水・風
風・地・水火・空
空・水・火風・地

神社は「地・水・火・風・空」の5つの属性に分類される

地の属性の神社

北海道神宮(北海道)
大國魂神社(東京)
伊勢山皇大神宮(神奈川)
猿田神社(千葉)
香取神宮(千葉)
武田神社(山梨)
戸隠神社(長野)
南宮大社(岐阜)
大神神社(奈良)
春日大社(奈良)
地主神社(京都)
日吉神社(兵庫)
出雲大社(島根)
金持神社(鳥取)
金刀比羅宮(香川)
都萬神社(宮崎)
国造神社(熊本)
新田神社(鹿児島)

水の属性の神社

東京大神宮(東京)
亀戸天神社(東京)
銭洗弁天宇賀福神社(神奈川)
諏訪大社(長野)
伊勢神宮(三重)
天河大弁財天社(奈良)
貴船神社(京都)
下鴨神社(京都)
晴明神社(京都)
出雲大神宮(京都)
厳島神社(広島)
太宰府天満宮(福岡)
伊勢神宮(佐賀)
霧島神宮(鹿児島)

火の属性の神社

大崎八幡宮(宮城)
古峯神社(栃木)
千葉神社(千葉)
川越八幡宮(埼玉)
鹿島神宮(茨木)
山宮浅間神社(静岡)
熊野神社(和歌山)
多賀大社(滋賀)
建部大社(滋賀)
八坂神社(京都)
住吉大社(大阪)
伊曽乃神社(愛媛)
須佐神社(島根)
由加神社本宮(岡山)
竈神社(福岡)
荒立神社(宮崎)
宝来宝来神社(熊本)

風の属性の神社

岩木山神社(青森)
彌彦神社(新潟)
上杉神社(山形)
日枝神社(東京)
花園神社(東京)
三峯神社(埼玉)
氷川神社(埼玉)
真清田神社(愛知)
椿大神社(三重)
神倉神社(和歌山)
石上神宮(奈良)
伏見稲荷大社(京都)
伊和神社(兵庫)
宮地嶽神社(福岡)

空の属性の神社

今宮神社(埼玉)
日光東照宮(栃木)
熱田神宮(愛知)
玉置神社(奈良)
八重垣神社(島根)
吉備津神社(岡山)
桜井神社(福岡)

神社の属性の割りふられ方

神社の属性はどのように決められているのでしょうか?人の属性は生年月日と血液型で導きだしましたが、神社の属性には明確な理由が記述されていません。

おそらく、繭気属性(けんきぞくせい)の元になっている五大(インド哲学)の特徴に当てはまる要素で決められているのではないでしょうか。以下は五大の持つそれぞれの要素です。

  • 地・・・大地、固い物、動きや変化に対して抵抗する性質。
  • 水・・・流体、無定形の物、流動的な性質、変化に対して適応する性質。
  • 火・・・力強さ、情熱、何かをするための動機づけ、欲求。
  • 風・・・成長、拡大、自由。
  • 空・・・虚空。
伊勢神宮は五十鈴川が流れているから流動的な性質の水。稲荷大社のお稲荷さまは穀物を象徴する神であるため、成長の性質をもつ風。といった具合に属性を割りふられているのかもしれません。

神社の属性と相性は最近考えられた説

繭気属性(けんきぞくせい)は、インド哲学の五大(地・水・火・風・空)、陰陽五行の相性(相生・相克・比和)、西洋占いの数秘術、近年日本でブームになった血液型占いをもとに作られている理論です。

なので日本古来からの神社神道にあてはめて考えると色々と疑問な点が出てきます。

  • なぜ西暦(イエス・キリストの生誕年)で導きだす属性で神社との相性を計るのか
  • なぜ近年分かるようになった血液型を使って相性が分かるのか
  • 日本人の約5分の2の人は総氏神との相性が悪いということになる

提唱者や出所は不明であり、繭気属性という言葉自体が百科事典にも記載されてないので、近年のパワースポットブームに乗じて生まれた理論のようです。

伊勢神宮と出雲大社に電話してたずねてみた結果

もし神社に属性や相性など存在せず、繭気属性(けんきぞくせい)の理論がデタラメであるのなら、神社やお参りをする人にとってはなはだ迷惑です。

そこで真相を突き止めるべく、伊勢神宮と出雲大社に直接を電話でお伺いをさせてもらいました。

伊勢神宮の場合

神社にはそれぞれ属性があり、相性が悪い人が参るとご利益を受けられなかったり、体調が悪くなるという噂があるのですが、実際にこういうことはあり得るのでしょうか?
また、伊勢神宮は「水」の属性と書かれているのですが本当ですか?

伊勢神宮

そういったことはないですね…

ありがとうございました。

出雲大社の場合

神社にはそれぞれ属性があり、相性が悪い人が参るとご利益を受けられなかったり、体調が悪くなるという噂があるのですが、実際にこういうことはあり得るのでしょうか?
また、出雲大社は「地」の属性と書かれているのですが本当ですか?

出雲大社

そのようなことは全くございません。オカルトですね。

ありがとうございました。

結果は、伊勢神宮・出雲大社、どちらもあっさりと「神社に相性や属性はありません」とのご回答でした。

結論:神社との属性による相性は関係ない

結論、繭気属性(けんきぞくせい)での相性が良いからといってご利益が倍増したり、相性が悪いからご利益が受け難くなるということはありません。

「仏作って魂入れず」というように、いくら相性の良い神社にお参りしてお札やお守りを集めても、神を敬う真心がなければ何にもなりません。

属性などを持ち出して神との相性が良い・悪い、と言うのは神のみ心にもかないませんし、間違えのもとになります。

神の力添えを受けるためには、純粋な神さまへの敬いの心が大切です。

なので、神社へご参拝の際には相性や属性などに迷われずに、どうか真心でお参りください。

今回は以上でございます。

SHARE
目次
閉じる